12.
1263
12.
「なんもいいことない、なんもいいことないんだよー」松本、涙をぽろぽろ流し、「超ぱっとしない、うぐぐ、なさけないよー!!」
隊長驚いて「どうした兄弟、どうしたんだ、話してみろよ」
「話しなよ、今は何でも」
「うぐぐ、くそう、なんもかも、ちくしょー、あたしは、あたしはね!」
松本の回想、最愛の男、海で出会う、夜の海、焚き火、裸で向かい合う、「火を飛び越えて来い」思いっきり踏んであちちー!と男の胸に飛び込む、恋。その日のうちに結ばれる。忘れられない。
松本のフラットな乳房が、焚き火のオレンジの明かりに照らされ、陶磁器で出来たようにぬるぬると輝いた。
その男が間違って人を殺し刑務所へ、刑務所から手紙、「もし待っていてくれるなら黄色いハンカチを庭に干しておいてくれ、そうじゃなかったらもうおまえの前に姿を現さないから」毎日毎日黄色いハンカチを大量に干す松本。がいつまで経っても男は帰ってこない。ある日買い物から帰ってくる道すがらたなびくハンカチの群れを見て気付く、あれ!洗濯しすぎて黄色いハンカチが白いハンカチになってる!毎日見てたので気づかなかった!アウー!いつまで待っても来ない・・・どうしたら・・・アウー!苦悩。
「そりゃひでえな・・・」「なんて言ってあげればいいの・・・」「いや、よく考えてみよう、まだ刑務所出てないのでは?」「もうとっくに出てるはず」「うぐぐ、いや待てよ、そのハンカチが白いハンカチに見えたとして、うーん、自分がその男だったらそれ見てどう思う?」「そうだなあ、黄色いハンカチを干してくれと手紙を出して、それで大量の白いハンカチが干してあったら・・・」「白旗?」「帰って来るんじゃねえ、の強いメッセージ?」「うぐっ」
「ぬぐうおお〜!!」頭を抱えて号泣して転げ回る松本、「なにもかも!なにもかも!なーんもいいことないんだよ〜!!!」
リン「なーんもいいことナイアガラ!なーんもいいことナイアガラ!なんちゃって!」
スウ「ギャッハッハッハッハ〜!めっちゃウケた!最高や!めっちゃおもろいわ〜!!」
転げてた松本、目を剥いて、「なにを!?」
「はあっはっはー!だって、だって、あほやろ、我慢できひん、そんな自分が百パーあほなことしといて、なんでいつまでうじうじと、おとこぶってかっこつけて、中身めっちゃ女々しいわ!ナイアガラやわあ〜ッハッハ!」
「こ、の、ガ、キ〜、ガキの分際で、大人の愛憎劇の何がわかる!ざけんなっ!」殴りかかる松本、瞬間天性の反射神経でかがむスウ、松本のフックに合わせてクロスカウンター、思いっきり顔面に決まる松本大アップ、吹っ飛ぶ松本
「これや!」
スウ覚醒。
「これやこれなんや、うちが求めてたのはこれなんや、この手ごたえなんや、たまらん!」目を輝かせるスウ。
鼻血を出してぶっ倒れる松本「兄弟!大丈夫か!」駆け寄る隊長「兄弟華奢なのに無茶しすぎだぜ!」
「くっ、なんのこれしき、こんなガキにあたしが・・」
と言ってスウを睨んで顔を起こす、その松本をキラッキラ自信満面の顔で見下ろすスウの輝く高圧的な瞳、
その目を見てぐったりと戦意喪失していじけた顔で顔を背ける松本。
完敗。
「ーハッハッハッハ、おまえたち、最高だな!」
部屋の暗闇の奥から笑い声、全員驚いて振り向く。
「誰だ、おまえは!」
「俺か?宇宙人だ。名はナンク。こいつは、妻のまりえだ」
「おまえ、いったい何しに来た!」
「俺か?おまえたちを、バージョンアップしに来た」
「バージョンアップ!?」
「なんもいいことない、なんもいいことないんだよー」松本、涙をぽろぽろ流し、「超ぱっとしない、うぐぐ、なさけないよー!!」
隊長驚いて「どうした兄弟、どうしたんだ、話してみろよ」
「話しなよ、今は何でも」
「うぐぐ、くそう、なんもかも、ちくしょー、あたしは、あたしはね!」
松本の回想、最愛の男、海で出会う、夜の海、焚き火、裸で向かい合う、「火を飛び越えて来い」思いっきり踏んであちちー!と男の胸に飛び込む、恋。その日のうちに結ばれる。忘れられない。
松本のフラットな乳房が、焚き火のオレンジの明かりに照らされ、陶磁器で出来たようにぬるぬると輝いた。
その男が間違って人を殺し刑務所へ、刑務所から手紙、「もし待っていてくれるなら黄色いハンカチを庭に干しておいてくれ、そうじゃなかったらもうおまえの前に姿を現さないから」毎日毎日黄色いハンカチを大量に干す松本。がいつまで経っても男は帰ってこない。ある日買い物から帰ってくる道すがらたなびくハンカチの群れを見て気付く、あれ!洗濯しすぎて黄色いハンカチが白いハンカチになってる!毎日見てたので気づかなかった!アウー!いつまで待っても来ない・・・どうしたら・・・アウー!苦悩。
「そりゃひでえな・・・」「なんて言ってあげればいいの・・・」「いや、よく考えてみよう、まだ刑務所出てないのでは?」「もうとっくに出てるはず」「うぐぐ、いや待てよ、そのハンカチが白いハンカチに見えたとして、うーん、自分がその男だったらそれ見てどう思う?」「そうだなあ、黄色いハンカチを干してくれと手紙を出して、それで大量の白いハンカチが干してあったら・・・」「白旗?」「帰って来るんじゃねえ、の強いメッセージ?」「うぐっ」
「ぬぐうおお〜!!」頭を抱えて号泣して転げ回る松本、「なにもかも!なにもかも!なーんもいいことないんだよ〜!!!」
リン「なーんもいいことナイアガラ!なーんもいいことナイアガラ!なんちゃって!」
スウ「ギャッハッハッハッハ〜!めっちゃウケた!最高や!めっちゃおもろいわ〜!!」
転げてた松本、目を剥いて、「なにを!?」
「はあっはっはー!だって、だって、あほやろ、我慢できひん、そんな自分が百パーあほなことしといて、なんでいつまでうじうじと、おとこぶってかっこつけて、中身めっちゃ女々しいわ!ナイアガラやわあ〜ッハッハ!」
「こ、の、ガ、キ〜、ガキの分際で、大人の愛憎劇の何がわかる!ざけんなっ!」殴りかかる松本、瞬間天性の反射神経でかがむスウ、松本のフックに合わせてクロスカウンター、思いっきり顔面に決まる松本大アップ、吹っ飛ぶ松本
「これや!」
スウ覚醒。
「これやこれなんや、うちが求めてたのはこれなんや、この手ごたえなんや、たまらん!」目を輝かせるスウ。
鼻血を出してぶっ倒れる松本「兄弟!大丈夫か!」駆け寄る隊長「兄弟華奢なのに無茶しすぎだぜ!」
「くっ、なんのこれしき、こんなガキにあたしが・・」
と言ってスウを睨んで顔を起こす、その松本をキラッキラ自信満面の顔で見下ろすスウの輝く高圧的な瞳、
その目を見てぐったりと戦意喪失していじけた顔で顔を背ける松本。
完敗。
「ーハッハッハッハ、おまえたち、最高だな!」
部屋の暗闇の奥から笑い声、全員驚いて振り向く。
「誰だ、おまえは!」
「俺か?宇宙人だ。名はナンク。こいつは、妻のまりえだ」
「おまえ、いったい何しに来た!」
「俺か?おまえたちを、バージョンアップしに来た」
「バージョンアップ!?」
11.
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11.
人間とは奇異なものだな、人生って不思議っていう話題へ
人生で大切なものって何だろう、小五「ノリ、でしょうやっぱし」スウ「楽しいことやわあ、自分が楽しくて、周りのみんなが楽しくて、そういうことが一番やと思う、うち、いっつも楽しい♪」リン「だよねー、いっつも前向きで、今をすっごく楽しむ、それ以外にないんじゃない?」アイバチ「人生なんて今日を使い切るだけのもんだろ、そう思っとくんだよ、はなっからな」圭祐「慈悲だよ、慈悲なんだよなあ、やっぱさ、慈悲って言葉にさ、人間らしさって言うか、動物を超越した人間の徳みたいのがあるわけよ、自分のことだけじゃなくてさ、みんなのこと、みたいなさ、そういう思いに慈悲と名づけて、その神様を作って信じて拝んじゃう、人間のそういうところがすげーかっこいいところなんだよ、南無観世音菩薩ってさ。観音菩薩に拝むってさ、そういう歴代の人間の感性を畏れて敬って感動して、観音菩薩を人々の心の中に具現化するって言う行為なのよ」「そういう話好きね」「わけわからんわ」
「神様なんているのかしら」
「彼じゃないが、神を信じる人間を信じるよ、俺もあんたに賛成だぜ」と圭祐を見る隊長
「俺はこう思うぜ、なんつーか人生ってさ、ボートレースみたいだなって思うのよ。何がゴールかが決まってない、或いは人それぞれの、ボートレース。何のくじ引きか知らないがさ、人それぞれくじ引くみたいに、自分の性能や環境に生まれついてくるわけじゃん。ほんとにひとそれぞれ、生まれつき、性分から身体的特徴から頭がいいとか数学が苦手とか足が速いとか足が短いとか。金持ちの家に生まれるとか貧乏人の家に生まれるとかさ。それって、ボートレースの、選手がくじ引きでボート選ぶのと一緒じゃん。エンジンの調子悪いやつ引いたり、プロペラ曲がったやつ引いたり、いろいろあるわけよ。そいつを、それぞれ選手が、メンテナンスして、自分用にいじり倒して、レースに出る。でレースに出たってさ、先頭疾ってたってコーナーで飛ばされてビリケツになったりするんだぜ?エンジンがいいやつつかんで先頭走ってたって、コーナーで飛ばされたりしちゃうわけよ。なんつーかな、それぞれ俺たち同じ質量の魂というボートレースの選手だとしてよ、ひいたボートの質、メンテナンスのし具合、スタートのタイミング、コーナーの攻め具合、競り合い、事故、いろんな出来事が重なって、ゴールに辿り着くわけじゃん。それも、何がゴールかわかんないようなゴールに、ゴールと思えるかどうかもわかんないようなゴールにさ。いや、人生ってボートレースに似ていると思うよ。ただな、不可抗力な事には避けられないけど、そりゃスタートのタイミングやコーナーの曲がり方間違えることもあるだろうけど、メンテナンスぐらいはな、自分てマシンのハートのメンテナンスぐらいはな、ちゃんとやり続けてえなと思ってる」(生きてるうちにいろんなレースに参戦してる、大切なレースだと思ってたそれが、実はちっぽけなレースだったりしてな。小さなレースの負けが大きなレースの勝ちを呼んだり、小さなレースの勝ちに酔っ払って、大きなレースで置いてかれちまったり。
トリ「ーくだらないな。わからないよ。何かを大切に思うことに本当に意義があるのか?定義付けることなんてただの慰めじゃないのか?どうでもいいことじゃないのか、なにもかも。わからないまま、ただ存在している、おまえたちはみんな、思い込むことでむなしさをごまかしてるだけなんじゃないのか」
「あーららー。そこまで否定しちゃったら、人の言葉の意味さえなくなっちまわね?空っぽなら空っぽなりに、人の気持ちぐらい信じたらどうよ、人の信じる気持ちぐらい、信じてやってみたら?」
「みんなにこれあげる」リンからみんなに洗濯バサミ。なんかうれしいな。
洗濯ばさみを渡して回るリン、部屋の隅で膝を抱えて俯いていた松本にひとつ渡す、松本、その洗濯ばさみをつまらなそうに受け取り、
「うぐ、うぐぐ、、、」
なにか感極まって泣き始める。
人間とは奇異なものだな、人生って不思議っていう話題へ
人生で大切なものって何だろう、小五「ノリ、でしょうやっぱし」スウ「楽しいことやわあ、自分が楽しくて、周りのみんなが楽しくて、そういうことが一番やと思う、うち、いっつも楽しい♪」リン「だよねー、いっつも前向きで、今をすっごく楽しむ、それ以外にないんじゃない?」アイバチ「人生なんて今日を使い切るだけのもんだろ、そう思っとくんだよ、はなっからな」圭祐「慈悲だよ、慈悲なんだよなあ、やっぱさ、慈悲って言葉にさ、人間らしさって言うか、動物を超越した人間の徳みたいのがあるわけよ、自分のことだけじゃなくてさ、みんなのこと、みたいなさ、そういう思いに慈悲と名づけて、その神様を作って信じて拝んじゃう、人間のそういうところがすげーかっこいいところなんだよ、南無観世音菩薩ってさ。観音菩薩に拝むってさ、そういう歴代の人間の感性を畏れて敬って感動して、観音菩薩を人々の心の中に具現化するって言う行為なのよ」「そういう話好きね」「わけわからんわ」
「神様なんているのかしら」
「彼じゃないが、神を信じる人間を信じるよ、俺もあんたに賛成だぜ」と圭祐を見る隊長
「俺はこう思うぜ、なんつーか人生ってさ、ボートレースみたいだなって思うのよ。何がゴールかが決まってない、或いは人それぞれの、ボートレース。何のくじ引きか知らないがさ、人それぞれくじ引くみたいに、自分の性能や環境に生まれついてくるわけじゃん。ほんとにひとそれぞれ、生まれつき、性分から身体的特徴から頭がいいとか数学が苦手とか足が速いとか足が短いとか。金持ちの家に生まれるとか貧乏人の家に生まれるとかさ。それって、ボートレースの、選手がくじ引きでボート選ぶのと一緒じゃん。エンジンの調子悪いやつ引いたり、プロペラ曲がったやつ引いたり、いろいろあるわけよ。そいつを、それぞれ選手が、メンテナンスして、自分用にいじり倒して、レースに出る。でレースに出たってさ、先頭疾ってたってコーナーで飛ばされてビリケツになったりするんだぜ?エンジンがいいやつつかんで先頭走ってたって、コーナーで飛ばされたりしちゃうわけよ。なんつーかな、それぞれ俺たち同じ質量の魂というボートレースの選手だとしてよ、ひいたボートの質、メンテナンスのし具合、スタートのタイミング、コーナーの攻め具合、競り合い、事故、いろんな出来事が重なって、ゴールに辿り着くわけじゃん。それも、何がゴールかわかんないようなゴールに、ゴールと思えるかどうかもわかんないようなゴールにさ。いや、人生ってボートレースに似ていると思うよ。ただな、不可抗力な事には避けられないけど、そりゃスタートのタイミングやコーナーの曲がり方間違えることもあるだろうけど、メンテナンスぐらいはな、自分てマシンのハートのメンテナンスぐらいはな、ちゃんとやり続けてえなと思ってる」(生きてるうちにいろんなレースに参戦してる、大切なレースだと思ってたそれが、実はちっぽけなレースだったりしてな。小さなレースの負けが大きなレースの勝ちを呼んだり、小さなレースの勝ちに酔っ払って、大きなレースで置いてかれちまったり。
トリ「ーくだらないな。わからないよ。何かを大切に思うことに本当に意義があるのか?定義付けることなんてただの慰めじゃないのか?どうでもいいことじゃないのか、なにもかも。わからないまま、ただ存在している、おまえたちはみんな、思い込むことでむなしさをごまかしてるだけなんじゃないのか」
「あーららー。そこまで否定しちゃったら、人の言葉の意味さえなくなっちまわね?空っぽなら空っぽなりに、人の気持ちぐらい信じたらどうよ、人の信じる気持ちぐらい、信じてやってみたら?」
「みんなにこれあげる」リンからみんなに洗濯バサミ。なんかうれしいな。
洗濯ばさみを渡して回るリン、部屋の隅で膝を抱えて俯いていた松本にひとつ渡す、松本、その洗濯ばさみをつまらなそうに受け取り、
「うぐ、うぐぐ、、、」
なにか感極まって泣き始める。
10.
1261
10.
「なんか空気が変になったなあ、ど、どうだろ、俺の話を聞いてくれるかい?」
「いいよ、話せ、話せよ」
ここでやっと猫の話、中学時代の恋とエロ本の話、圭祐猫好きになった由縁、そのことをきっかけに俺は猫好きになり、家族が猫を飼うようになり、今実家にはたくさんの猫がいて、たくさんの猫の命を救うことになったんだ
エロ本と森と猫の話一冊のエロ本が俺を猫好きにした、そしてその後たくさんの猫たちがそのエロ本のせいで命を救われたんだ、人生って不思議なものだよ
「なんか空気が変になったなあ、ど、どうだろ、俺の話を聞いてくれるかい?」
「いいよ、話せ、話せよ」
ここでやっと猫の話、中学時代の恋とエロ本の話、圭祐猫好きになった由縁、そのことをきっかけに俺は猫好きになり、家族が猫を飼うようになり、今実家にはたくさんの猫がいて、たくさんの猫の命を救うことになったんだ
エロ本と森と猫の話一冊のエロ本が俺を猫好きにした、そしてその後たくさんの猫たちがそのエロ本のせいで命を救われたんだ、人生って不思議なものだよ
9・
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9.
そうだなあ、とりたてたエピソードなんてないけど、俺も幾つか恋をしたなあ。家族全員仲いいし、順風満帆つうの?、とりたてたそういう、絵になる苦労話ってないなー。そんなの忘れちゃうっつうか。そんなのこだわっててもさ、脳のイマジネイション領域の損じゃね?もっとこうさ、楽しいことやスカッとすること想像してた方が、心の幸福度貯まんね?そういうことの積み重ねってさ、要は自分の人生つまんなくするだけじゃね?なんかぽあーっと楽しいこと考えながら生きてさ 、で素敵なものへのセンサーはビンビンに感度よくしといて、目の前にある素晴らしいものをちゃんとみつめるタイミングを逃さない、そんな風に生きたほうが人生の価値あげるじゃん、そう思わなくね?俺は昔話より、今の話しをしたいよ。
でも、俺は、昔話より今の話をしたいよ。なんでかわかんないけどさ、こうやって今みんなと集まって、なんかいろいろ話して、すっげー楽しいよ。
やっぱ人生って出会いだと思うし、
小五のエピソード未確定、あっさりと「今こそがすべて」みたいな流れのことを言い異常に熱いまなざしでリンを見る、意味がわからないリン、だんだん意味を悟るリン、ハア?ふざけんなよてめえ、の顔をして、以後リン小五を完無視
立ち直れたと言ってリンをじっと見る
ハア?の顔のリン
以後リン小五を完無視
そうだなあ、とりたてたエピソードなんてないけど、俺も幾つか恋をしたなあ。家族全員仲いいし、順風満帆つうの?、とりたてたそういう、絵になる苦労話ってないなー。そんなの忘れちゃうっつうか。そんなのこだわっててもさ、脳のイマジネイション領域の損じゃね?もっとこうさ、楽しいことやスカッとすること想像してた方が、心の幸福度貯まんね?そういうことの積み重ねってさ、要は自分の人生つまんなくするだけじゃね?なんかぽあーっと楽しいこと考えながら生きてさ 、で素敵なものへのセンサーはビンビンに感度よくしといて、目の前にある素晴らしいものをちゃんとみつめるタイミングを逃さない、そんな風に生きたほうが人生の価値あげるじゃん、そう思わなくね?俺は昔話より、今の話しをしたいよ。
でも、俺は、昔話より今の話をしたいよ。なんでかわかんないけどさ、こうやって今みんなと集まって、なんかいろいろ話して、すっげー楽しいよ。
やっぱ人生って出会いだと思うし、
小五のエピソード未確定、あっさりと「今こそがすべて」みたいな流れのことを言い異常に熱いまなざしでリンを見る、意味がわからないリン、だんだん意味を悟るリン、ハア?ふざけんなよてめえ、の顔をして、以後リン小五を完無視
立ち直れたと言ってリンをじっと見る
ハア?の顔のリン
以後リン小五を完無視
8.
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8.
アイバチ「チッ、くだらねえにも程があるな」「なによ!」「洗濯バサミの造形美って、ばかばかしすぎるだろ」「なんですって」「欲求欲求って、勝つか負けるかの勝負がねえんだよおまえたちの話には」「ふんっ、あんたの勝負って競馬で勝ったり負けたりすることなの、そっちのほうが馬鹿馬鹿しい」「競馬をバカにすんな!俺が言ってるのはな、たかが年取ることを大人になるとかならないとか、そんなたいそうなことだと思い込んでるのがガキだって言ってるんだよ。
大人になるってのはな、そんな簡単なことじゃねえ、欲望を晴らすとかそういうことじゃねえ、無知な自分から脱出することなんだ、ガキな価値観からちゃんと開放されて、つまらねえひとりの人間になることなんだ、そこに堕ちることなんだ、つまりはよ、なんでもねえ人生に気付くってことなんだ。
俺は大人になるのに、時間をかけすぎちまった・・・後悔してるぜ」
「話してみろよ」
「俺は・・・」せきこむアイバチ。「ー俺は!」涙を流し始めるアイバチ。「ちくしょう、俺は、俺はなあ!」借金まみれの家庭、険悪な夫婦仲の親、一生懸命親に気を使う、家族全員パチンコまみれ、親に金を引っ張られ続ける、貸せといわれると貸さないわけに行かない、ローン地獄で自己破産、もちろん自分もギャンブル好き、夫婦仲がよくなることはない、まさに子は鎹とよく言ったもの、険悪な貧乏夫婦の鎹役としていいように使われた、金を貸さない、貸す金は一銭もないと言ってようやく金を引っ張らなくなった、そんな親を変えたのは孫、弟に出来た子供が親を変えた、そんなもの、
俺は時々思う、もし俺が思春期にグレてたら、少年院に入るほどワルだったら、逆にあの親の夫婦の絆はしっかりしてたかもしれないと。あほみたいに気を使って、良かれと思って、結局何も家族をよくはしなかった、俺が苦しみ利用されただけ、人生は不思議なからくりで出来ている、愛情は冷たさだと知ったんだ、人に優しいことが優しさじゃない、心をひけらかして人を傷つけて生きるべきなんだと思う、今はそう思ってる、人生はそう生きるもんだって気付くのに、俺は遅すぎたんだ、だってしょうがない、ドキュンの子はドキュンなんだよ、ドキュンの家庭ワールドの中で育ったんだもん、常識になんて気付けないんだよ、気付けないままいい大人になっちまうんだよ」「俺の親はドキュンで無学だ、そして俺もそうだよ、気付くのが遅すぎた、直せないことってあるのさ・・・。でも、そのことに気付くことができたって知恵が、人生を生きていく強さにはなった気がするよ、それだけだがな」
「親がいたらいたで、大変なこともあるんだな」「えっ?」
「俺は本当の父親の顔も知らないよ。でも、育ててくれた親父を、本当の親父のように尊敬してる」
俯くアイバチ「たしかに、俺の親はドキュンだが、愛されて育ったよ、それは本当だ・・・」
「大人になるって、大変そう・・・」スウ。
「大人になるってのは自分の欲望もひっくるめて愛することさ。いや、他人の欲望もひっくるめて、許すことかな」隊長。
しんみりしずかになる部屋。
「なあなあ、おいおい、ちょっとちょっと、やめようぜ薄暗い話、ノリでしょノリ、もっとこうさー、痛快な話しようぜ」
圭祐「俺が猫好きになった話を、聞いてくれるかい?」
「そんなのいいよ、ちょっと俺のコイバナ聞いてくれよ、不思議な恋をしたんだー、オレ」
アイバチ「チッ、くだらねえにも程があるな」「なによ!」「洗濯バサミの造形美って、ばかばかしすぎるだろ」「なんですって」「欲求欲求って、勝つか負けるかの勝負がねえんだよおまえたちの話には」「ふんっ、あんたの勝負って競馬で勝ったり負けたりすることなの、そっちのほうが馬鹿馬鹿しい」「競馬をバカにすんな!俺が言ってるのはな、たかが年取ることを大人になるとかならないとか、そんなたいそうなことだと思い込んでるのがガキだって言ってるんだよ。
大人になるってのはな、そんな簡単なことじゃねえ、欲望を晴らすとかそういうことじゃねえ、無知な自分から脱出することなんだ、ガキな価値観からちゃんと開放されて、つまらねえひとりの人間になることなんだ、そこに堕ちることなんだ、つまりはよ、なんでもねえ人生に気付くってことなんだ。
俺は大人になるのに、時間をかけすぎちまった・・・後悔してるぜ」
「話してみろよ」
「俺は・・・」せきこむアイバチ。「ー俺は!」涙を流し始めるアイバチ。「ちくしょう、俺は、俺はなあ!」借金まみれの家庭、険悪な夫婦仲の親、一生懸命親に気を使う、家族全員パチンコまみれ、親に金を引っ張られ続ける、貸せといわれると貸さないわけに行かない、ローン地獄で自己破産、もちろん自分もギャンブル好き、夫婦仲がよくなることはない、まさに子は鎹とよく言ったもの、険悪な貧乏夫婦の鎹役としていいように使われた、金を貸さない、貸す金は一銭もないと言ってようやく金を引っ張らなくなった、そんな親を変えたのは孫、弟に出来た子供が親を変えた、そんなもの、
俺は時々思う、もし俺が思春期にグレてたら、少年院に入るほどワルだったら、逆にあの親の夫婦の絆はしっかりしてたかもしれないと。あほみたいに気を使って、良かれと思って、結局何も家族をよくはしなかった、俺が苦しみ利用されただけ、人生は不思議なからくりで出来ている、愛情は冷たさだと知ったんだ、人に優しいことが優しさじゃない、心をひけらかして人を傷つけて生きるべきなんだと思う、今はそう思ってる、人生はそう生きるもんだって気付くのに、俺は遅すぎたんだ、だってしょうがない、ドキュンの子はドキュンなんだよ、ドキュンの家庭ワールドの中で育ったんだもん、常識になんて気付けないんだよ、気付けないままいい大人になっちまうんだよ」「俺の親はドキュンで無学だ、そして俺もそうだよ、気付くのが遅すぎた、直せないことってあるのさ・・・。でも、そのことに気付くことができたって知恵が、人生を生きていく強さにはなった気がするよ、それだけだがな」
「親がいたらいたで、大変なこともあるんだな」「えっ?」
「俺は本当の父親の顔も知らないよ。でも、育ててくれた親父を、本当の親父のように尊敬してる」
俯くアイバチ「たしかに、俺の親はドキュンだが、愛されて育ったよ、それは本当だ・・・」
「大人になるって、大変そう・・・」スウ。
「大人になるってのは自分の欲望もひっくるめて愛することさ。いや、他人の欲望もひっくるめて、許すことかな」隊長。
しんみりしずかになる部屋。
「なあなあ、おいおい、ちょっとちょっと、やめようぜ薄暗い話、ノリでしょノリ、もっとこうさー、痛快な話しようぜ」
圭祐「俺が猫好きになった話を、聞いてくれるかい?」
「そんなのいいよ、ちょっと俺のコイバナ聞いてくれよ、不思議な恋をしたんだー、オレ」


